労務管理

【今週のテーマ】2025年入社 新入社員意識調査から見える「成長」と「理想の上司」像

ALL DIFFERENT株式会社とラーニングイノベーション総合研究所が、2025年入社の新入社員 3,933人を対象に実施した「新入社員意識調査」の結果が公表されました。
今後の人材育成や社内教育の参考になるポイントを整理してご紹介します。

■ 新入社員が考える成長に必要なもの

1位は「仕事を通じた成功体験」で66.7%、
2位は「仕事を通じた失敗体験」で59.4%でした。

新入社員は成功だけでなく、失敗からも学びたいと考えていることがうかがえます。
さらに「上司や先輩からの事後フィードバック」(55.7%)、「振り返りの習慣」(40.1%)など、
現場での経験をベースに成長していきたいという姿勢が見えてきます。

一方で、書籍やインターネットといった自己学習要素の割合は5%前後にとどまり、
やはり現場の実践を通じた学びを重視している傾向が強いようです。

■ スキルアップのために取り組みたいこと

約66%の新入社員が「会社での仕事を通じてスキルアップを図りたい」と回答しており、
日常業務の中で成長できる仕組みを望んでいることが分かります。

その他にも

  • 人脈を通じて学ぶ(29.7%)
  • ビジネス本での学び(24.8%)
  • オンラインサービスやアプリの活用(24.7%・21.4%)
    など、多様なチャネルに対する関心も見られます。

「海外での経験」や「資格取得」などにも一定のニーズがあるため、
社内制度としてこうしたチャレンジを後押しする仕組みを検討するのも有効です。

■ キャリアアップにつながる理想の上司像

理想の上司として最も多く挙がったのは
「間違いを指摘して正してくれる」(56.3%)。
新入社員はきちんと間違いを正してもらい、安心して学べる環境を求めています。

次いで

  • 具体的な手順を細かく教えてくれる(43.0%)
  • 仕事やキャリアの悩みを相談できる(40.5%)
  • 声かけをしてくれる(39.7%)
    といったコミュニケーションの取りやすさも重視されています。

逆に「過度な干渉をしない」という回答は6%にとどまり、
放任ではなくきちんと見てくれる上司を理想とする傾向が表れています。

■ まとめ 〜人事・教育担当者へのヒント〜

今回の調査結果から、
✅ 実践経験に基づく成功・失敗の体験
✅ 適切なフィードバック
✅ 具体的な指導と相談できる環境
が、新入社員の成長に欠かせないと再確認できます。

さらに「多様な学びの場」へのニーズを踏まえ、
オンラインサービスや海外研修、資格取得支援などの
選択肢を用意することで、より魅力ある職場づくりにもつながるでしょう。

▶ 調査結果の詳細はこちら
ALL DIFFERENT株式会社・ラーニングイノベーション総合研究所「2025年入社 新入社員意識調査」


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