労務管理

【労務手続き解説】従業員が「転籍」したときに必要な社会保険・労働保険の手続きとは?

従業員がグループ会社や関連会社に「転籍」するケースは、企業再編や人事戦略の一環としてしばしば発生します。
このとき注意したいのが、**社会保険や雇用保険の「手続きの取り扱い」**です。

実は、転籍とは「元の会社を退職し、別の会社に入社する」という形式になるため、退職・入社の手続きが必要となります。

🔹 転籍時の社会保険の手続き

① 転籍元の会社で行う手続き

  • 健康保険・厚生年金保険 被保険者資格喪失届
     → 退職日の翌日から5日以内に、管轄の年金事務所へ提出
  • 健康保険 被扶養者(異動)届(扶養家族がいる場合)

② 転籍先の会社で行う手続き

  • 健康保険・厚生年金保険 被保険者資格取得届
     → 入社日の翌日から5日以内に、管轄の年金事務所へ提出
  • 健康保険 被扶養者(異動)届(扶養家族がいる場合)

🔹 雇用保険の手続き

① 転籍元の会社で行う手続き

  • 雇用保険被保険者資格喪失届
     → 退職日の翌日から10日以内に、管轄のハローワークへ提出

② 転籍先の会社で行う手続き

  • 雇用保険被保険者資格取得届
     → 入社した月の翌月10日までに、管轄のハローワークへ提出

🔹 労災保険について

労災保険は「事業所ごとの適用」となるため、転籍による特別な手続きは不要です。

📌 根拠法令・参考情報(リンク付き)

💬 実務に迷ったら、専門家にご相談ください

転籍手続きは期限も多く、漏れやミスが起こりやすいポイントです。
ひらおか社会保険労務士事務所では、実務の流れに応じて、社会保険・労働保険の正確な手続きをサポートしています。

「何から始めたらいいかわからない…」という場合もお気軽にご相談ください。

👉 無料相談・お問い合わせはこちら