労務管理

医療機関の倒産、上半期だけで過去最多ペース──今こそ「労務」の見直しを

2025年7月8日、帝国データバンクが公表した調査結果によると、2025年上半期(1~6月)における医療機関の倒産件数は35件と、前年(2024年)をすでに上回る過去最多ペースで推移していることが明らかになりました。

内訳は以下のとおりです。

  • 病院:9件
  • 診療所:12件
  • 歯科医院:14件

さらに、負債10億円以上の大型倒産も4件(すべて病院)にのぼり、「経営危機」は医療現場にとって現実のものとなっています。

■ 倒産急増の背景にある“見えないコスト”

今回の調査では、以下のような要因が倒産増加の背景として挙げられています。

  • 医療機器、給食費、光熱費などの物価高騰
  • 人件費(特に残業代や採用コスト)の増加
  • 上昇コストに見合わない診療報酬水準
  • 経営者の高齢化・後継者不在
  • 病院建物の老朽化と資金難

特に中小規模の診療所や歯科医院では、「日々の経費の増加」と「人材不足」が経営を圧迫し、じわじわと限界を迎えているケースが増えています。

■ 働き方改革が「経営課題」に直結する時代

2024年からは、医師にも時間外労働の上限規制が適用されるなど、医療業界も例外ではない「働き方改革」が進んでいます。

それに伴い、以下のような“労務リスク”が経営リスクへと直結するケースも増加しています。

  • 勤務時間の未管理による残業代の遡及請求
  • 過重労働やメンタルヘルス不調による離職・休職
  • 就業規則や契約内容の不整備によるトラブル
  • コンプライアンス違反による行政対応や信頼失墜

■ 小さな改善が、大きな安心につながる

医療機関の多くは、職員が限られている中で、日々の診療や運営に追われがちです。
しかし、今こそ労務環境の見直しが必要なタイミングです。

当事務所では、医療機関に特化した以下のようなサポートを行っています。

  • 勤怠管理・残業管理の見直し支援
  • 労務トラブルを防ぐ就業規則の整備
  • 外部相談窓口の導入
  • 助成金制度の活用によるコスト軽減
  • 職場改善に向けた制度導入のご提案

「人件費を抑えるために何ができるか」
「採用や定着の仕組みを見直したい」
「経営者が高齢化してきたので体制を整えたい」

そんなお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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