~「いじめ・嫌がらせ」「労働条件の引き下げ」「解雇」に要注意~
厚生労働省が、2025年6月25日付で「令和6年度 個別労働紛争解決制度の施行状況」を発表しました。
この制度は、職場でのトラブルを防ぎ、早期に解決するためのものです。
相談・助言・あっせんの件数から、いま企業で起きている“リアルな労務トラブル”が見えてきます。
◆ 相談件数で一番多いのは「いじめ・嫌がらせ」
- いじめ・嫌がらせの相談が54,987件と最多(13年連続)
- ハラスメントに関する相談は依然として高水準です
職場の人間関係は、トラブルの火種になりやすい分野です。日頃からの対策が重要です。
◆ 「労働条件の引き下げ」が増加傾向
- 労働条件の引き下げについての相談:30,833件(前年より増加)
- 助言や指導の申出、あっせん申請も増加中
たとえば、賃金や手当の見直し、有期契約社員の待遇変更などは、十分な説明や同意がないとトラブルにつながりかねません。
◆ 「解雇」に関するトラブルも多い
- あっせん申請の中で「解雇」が最多(792件)
解雇は労働問題の中でも特に大きなトラブルに発展しやすいテーマです。
「客観的な理由」「適切な手続き」がないと、無効とされるリスクがあります。
◆ 社労士からのひとこと
最近は、「小さな不満」が「大きなトラブル」へと発展するケースが増えています。
就業規則の整備や、トラブルの芽を早めに摘む仕組みづくりがとても大切です。
「うちは大丈夫」と思わずに、一度見直してみませんか?
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