短時間労働者の労働時間延長で手取りを守る新助成金が登場
2025年7月、厚生労働省から大きな発表がありました。
キャリアアップ助成金に、新しく
「短時間労働者労働時間延長支援コース」
が設けられたのです。
いわゆる「130万円の壁」問題。
年収130万円程度で働く方が社会保険に加入すると、保険料の負担で手取りが減ってしまう…。
このため「勤務時間を増やしたいのに増やせない」というジレンマを抱える方は少なくありません。
今回の新設コースは、そんな方の社会保険加入を後押ししつつ、手取り収入を減らさないために企業が取り組む施策を支援するもの。
人材不足に悩む企業にとっても、非常に魅力的な内容です。
🌟 新コースのポイント
✅ 労働時間延長の要件を見直し
これまでの「週4時間以上延長」から
- 週5時間以上延長
- 週4時間以上延長かつ5%以上の賃上げ
といった条件に変更し、従業員の収入増をしっかり後押しできる制度設計に。
✅ 助成額の大幅拡充
- 中小企業:1人あたり 30万円 → 40万円 に引き上げ
- 小規模企業:さらに手厚く 50万円
- 2年目の継続支援も用意し、最大で 75万円 の助成を受けられる仕組みに
✅ 既存コースからの切り替えもOK
いま「社会保険適用時処遇改善コース(労働時間延長メニュー)」を利用している企業でも、
新コースの条件を満たせば切り替え申請が可能です。
🌱 なぜいま必要なのか?
社会保険の適用拡大は、従業員の将来の安心につながる一方で
「保険料で手取りが減るなら、今のままの方がいい」と二の足を踏む人も多いのが実情。
特に130万円の壁は、106万円の壁に比べても社会保険料の負担が大きいため、企業が積極的にサポートしないと、就業調整で働き控えが生まれてしまいます。
今回の助成金は、
「労働者の収入をしっかり増やす条件」
「企業の負担をしっかり補う仕組み」
をセットで支援する内容なので、
・社会保険加入促進
・労働者の安定
・企業の人材確保
の三方良しの制度といえるでしょう。
✍ 申請のチャンスを逃さないために
- 週の労働時間の見直し
- 給与の引き上げ
- 手取り試算のシミュレーション
などを行いながら、計画的に活用していくことが大切です。
「人材を確保したいけれど、社会保険の壁で悩んでいる」
「パートさんにもっと長く働いてもらいたい」
そんな経営者の方には特におすすめの情報です。
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