労務管理

【今週の話題】年下上司との関係、どう築く?プレシニア社員300名のリアルな声

こんにちは。
ひらおか社会保険労務士事務所です。

今回は、株式会社ジェイックが実施したアンケート調査「年下上司との関係に関する意識調査」をご紹介します。

対象は、50〜59歳のいわゆる「プレシニア層」の正社員300名。
実際に「年下の上司」との関係性にどのような想いや工夫があるのか、企業の人事担当者やマネジメント研修に関わる方にとっても参考になる内容です。

✅ 1.「直属の上司は年下ですか?」

年下上司がいると答えた方は約46%。
その中でも「30〜40代の上司がいる」との回答が18%と一定数を占めています。

回答内容割合
はい(50代)26.3%
はい(30〜40代)18.0%
はい(10〜20代)0%
はい(年齢不明)2.0%
いいえ53.7%

✅ 2.年下上司と「考え方の違い」を感じる点は?

年下上司との仕事の進め方や価値観に違いを感じているプレシニア層は、約6割に上ります
特に「コミュニケーションの取り方」や「育成・指導のスタイル」にギャップを感じる声が多いようです。

異なると感じる点割合
特になし40.3%
コミュニケーションのとり方15.1%
部下育成・指導の仕方13.7%
スピード感12.2%
チームビルディング10.1%

✅ 3.良好な関係を築くために意識していることは?

半数以上の方が、「役職や年齢に関係なく協力しようと意識している」と回答。
また、相手の価値観を理解しようとする姿勢や、フラットな関係性の構築を心がけている方も多く見られました。

意識していること(複数回答)割合
立場を尊重し協力する52.5%
考え方を理解しようとする28.8%
程よい距離感を保つ28.1%
フラットな関係を築く25.9%
押しつけずに助言する20.1%
強みを尊重する16.5%

💬 自由記述にみる“リアルな声”

アンケートの自由記述には、以下のような多様な意見が寄せられました:

  • 「年齢に関係なく、フラットな関係で仕事がしたい」
  • 「全員に平等な対応をしてほしい」
  • 「年上部下に配慮ある言葉遣いをしてほしい」
  • 「部下のキャリアを尊重して意見をもっと聞いてほしい」

年上部下との関わり方には、“バランス感覚”が求められていることがよくわかります。

💡 社労士視点のひとこと

年齢や役職の上下に関係なく、互いにリスペクトを持った関係性を築けるかどうかは、職場の心理的安全性や定着率にも直結します。

人事評価制度やマネジメント研修でも、「年上部下への関わり方」「多様な世代とのコミュニケーションの取り方」などをテーマにする機会が増えています。

今後は、プレシニア層を活かす組織づくりが、企業にとって大きな鍵となるかもしれません。

🔗 調査結果の詳細はこちら(株式会社ジェイック)
▶ 年下上司に関する調査結果PDF

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