医療・福祉業界でこそ注意すべき熱中症リスクと対策
~令和7年6月施行・労働安全衛生規則の改正に対応を~
こんにちは。
ひらおか社会保険労務士事務所の平岡です。
6月に入り、暑さが本格的になってきました。
熱中症といえば、建設現場や工場のような屋外・高温環境のイメージが強いかもしれませんが、実は医療・福祉の現場でも深刻なリスクがあることをご存じでしょうか。
令和7年6月から、熱中症予防措置が事業者の義務として法令で明確化されました。
医療・福祉施設も例外ではなく、現場の実情に応じた対策が求められます。
◆ 医療・福祉の現場で起こりやすい熱中症の背景
- マスク・防護具の常時装着
感染症対策として長時間のマスク・ガウン着用が続き、体温がこもりやすくなっています。 - 空調の効きにくい環境
施設によっては換気優先でエアコンが効きにくく、湿度も高くなる傾向があります。 - 高齢者・要介護者への配慮による職員の無理
入浴介助や移乗介助など、力仕事や密着作業が多く、知らず知らずのうちに熱がこもります。 - 「自分より利用者優先」の意識
職員が自分の体調よりも利用者対応を優先し、症状を見過ごすケースが少なくありません。
◆ 医療・福祉現場のための実践的な対策
- WBGT(暑さ指数)を測定する
スタッフルームや入浴介助エリアなど、実際に暑さが生じやすい場所に導入を。 - 冷感タオル・冷却グッズを活用
職員がすぐに使えるよう、各フロアに常備しておくと効果的です。 - こまめな声かけで水分補給を促す
「気にせず水分を取ってくださいね」と上司から積極的に伝えることが大切です。 - 熱中症の初期症状を周知する
「めまい」「顔のほてり」「倦怠感」など、初期サインを共有し合う文化をつくる。 - 短時間でも休憩をとれる体制整備
「5分だけ冷房の効いた場所で座れる」時間を確保するだけでも予防になります。
◆ 当事務所ができるサポート
- 熱中症対策マニュアルの作成支援
- 衛生委員会・職員向け研修資料の提供
- WBGT測定器の導入サポートや助成制度の案内
- 医療・福祉現場に特化した労務相談
熱中症対策は「備え」だけでなく、「現場の声」に寄り添った対策がカギです。
毎年のように繰り返される問題だからこそ、職員が安心して働ける体制づくりを始めてみませんか?
📩 医療・福祉の現場での対策に不安がある方は、お気軽にご相談ください
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