求人票や採用情報でよく目にする「完全週休2日制」と「週休2日制」。
一見似ているこの2つの制度ですが、実は求職者にとって大きな違いがあります。
今回は、両者の違いと具体例をわかりやすく解説します。
完全週休2日制とは?
完全週休2日制とは、年間を通して毎週必ず2日の休日がある制度です。
土日固定でなくても構いませんが、1週間に2日は必ず休める点が特徴です。
具体例
- 土曜日と日曜日が毎週必ず休み
- シフト制で曜日は不定だが、必ず週2日は休みになる
- 土日休みが基本だが、祝日のある週は「祝日+日曜休み」となり、土曜出勤になる場合
週休2日制とは?
週休2日制とは、1か月のうち少なくとも1週は2日休める制度です。
つまり、毎週必ず2日の休みがあるわけではありません。
具体例
- 日曜日は毎週休み、土曜日は隔週で休み
- 日曜日は休み、月に1日だけ日曜以外の休みが追加される
- シフト制で曜日は不定だが、月に8日間の休みがある場合
両者の違いを簡単にまとめると…
- 完全週休2日制:毎週必ず2日休み
- 週休2日制:月に1回以上、週2日休みの週があればOK(毎週ではない)
採用活動での注意点
「完全週休2日制」も「週休2日制」も、法律上の正式名称ではありません。
しかし、職業安定法 第5条の3では、求人票に正確な労働条件を明示することが求められています。
そのため、採用活動では両者を明確に区別し、求職者に誤解を与えないよう注意しましょう。
根拠法令・参考情報
- 職業安定法 第5条の3(労働条件等の明示)
- 厚生労働省『(1)完全週休2日制』
https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/seido/kijunkyoku/week/970415-1.htm
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