労務管理

法人設立ワンストップサービスでオンライン申請できる労働・社会保険手続きとは?

法人を設立するときには、登記だけでなく、労働保険や社会保険の手続きも必要になります。
これまでは、それぞれの役所に書類を持参して提出することが一般的でしたが、近年は 「マイナポータル 法人設立ワンストップサービス」 を利用することで、オンラインでまとめて申請できるようになっています。

法人設立ワンストップサービスとは?

「法人設立ワンストップサービス」は、マイナポータルを通じて法人設立に関連する複数の手続きをまとめてオンラインで行える仕組みです。
登記後すぐに必要となる労働・社会保険関連の届出を効率的に進められる点が大きなメリットです。

オンラインで行える労働・社会保険関係の手続き

法人設立ワンストップサービスを利用すると、以下の届出がオンラインで可能です。

  • 健康保険・厚生年金保険新規適用届
  • 保険関係成立届(継続)(一元適用)
  • 保険関係成立届(継続)(二元適用労災保険分)
  • 保険関係成立届(継続)(二元適用雇用保険分)
  • 雇用保険の事業所設置の届出
  • 雇用保険被保険者資格取得届

これらは、法人設立直後に必ず対応しなければならない重要な手続きです。

利用に必要な準備

オンラインで申請するためには、以下の準備が必要です。

  • マイナンバーカード
  • スマホ用電子証明書を設定済みのスマートフォン、または ICカードリーダライタ(PC利用の場合)
  • マイナポータルアプリのインストール

これらを揃えておけば、自宅やオフィスから簡単に手続きを完了できます。

事例:法人設立直後のA社の場合

大阪市で法人を設立したA社では、従業員を採用するにあたり、以下の手続きを行う必要がありました。

  1. 健康保険・厚生年金保険の新規適用
  2. 労災保険・雇用保険の事業所設置の届出
  3. 従業員の雇用保険資格取得

以前であれば、それぞれ別々の窓口へ出向き、数日かけて提出する必要がありました。
しかし、法人設立ワンストップサービスを利用したことで、 すべてオンラインで半日以内に完了。時間と手間を大幅に削減できました。

まとめ

法人設立時には多くの労務関連手続きが必要ですが、マイナポータルの「法人設立ワンストップサービス」を利用すれば、健康保険・厚生年金保険や労災保険、雇用保険に関する届出をオンラインでまとめて行うことができます。

設立直後は忙しくなる時期だからこそ、便利なオンラインサービスを活用し、効率よく手続きを進めましょう。

💡 法人設立後の労務管理もご相談ください

ワンストップサービスで手続きができても、就業規則の整備や助成金の活用など、設立後の労務管理には専門的なサポートが欠かせません。

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