入社1・2年目に知っておきたいポイントとチェック方法
「毎月もらう給与明細、なんとなく見て終わっていませんか?」
実は、給与明細には 労働時間・支給額・税金や保険料 など、あなたの働き方に関わる大切な情報が詰まっています。
この記事では、初めての給与明細でも理解できるように、3つのブロックに分けて解説します。
1.そもそも給与明細って何のためにあるの?
給与明細とは、1か月間の働きに対して「いくら支払われ、何が差し引かれたのか」を記録した証明書です。
✅ 所得税法により、会社は従業員へ給与明細を交付する義務がある
✅ 紙 or PDF/Web明細でもOK
✅ 将来のローン申請・社会保険・雇用保険の証明にも使われる
2.給与明細は「3つのブロック」で作られている
| ブロック | 内容 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| ① 勤怠 | 出勤日数・残業時間 | 残業が正しく反映されているか |
| ② 支給 | 基本給・手当 | 「総支給額=額面給与」 |
| ③ 控除 | 社会保険・税金 | 手取りとの差を確認 |
最初に見るのは「勤怠欄」! ここが間違うと給与全体に影響します。
3.額面と手取りの違いを理解しよう
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 総支給額(額面給与) | 基本給+手当の合計 |
| 控除合計額 | 社会保険料・税金など差引き |
| 手取り(差引支給額) | 実際に振り込まれる金額 |
💡 一般的に「手取り」は額面の75〜85%程度
4.控除の中身を知れば“給料の仕組み”がわかる
🛡 社会保険料(働く人の保障)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 健康保険 | 病気やケガの医療費軽減 |
| 厚生年金 | 将来の年金のため |
| 雇用保険 | 失業・育児・介護支援 |
| 介護保険 | 40歳以上が対象 |
💰 税金(国と自治体へ納めるお金)
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 所得税 | 毎月概算→年末調整で精算 |
| 住民税 | 新入社員は2年目6月から開始 |
5.【実例】給与明細で気づいた“税金の増加”
入社2年目のBさん(22歳)は、6月の給与がいきなり1万円減少。
よく見ると「住民税」の欄が追加されていました。
先輩に聞いたところ、前年の所得に基づく住民税が2年目から始まることが判明。
🔍 教訓:変化のある月(6月・9月)は控除欄を必ずチェック
6.毎月ここだけ確認しよう!
✅ 勤怠:残業時間・休日出勤は正しい?
✅ 手当:通勤手当・住宅手当の漏れは?
✅ 控除:保険料や税金の変動はある?
7.給与明細は保管しておくべき?
➡ 最低2年、できれば5年 は保管を推奨
住宅ローン・転職・育児休業給付などで証明書として必要になる場合があります。
📌まとめ
| 覚えておきたいこと |
|---|
| 給与明細は「働いた証明書」 |
| 見るべきは勤怠・支給・控除の3つ |
| 住民税は2年目6月からスタート |
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