こんにちは。ひらおか社会保険労務士事務所です。
令和7年12月2日以降、現在の健康保険証は廃止され、**マイナンバーカード(マイナ保険証)**やスマートフォンを活用した仕組みへの移行が進められています。
最近は「スマホでマイナ保険証が使えるようになる」とのニュースもあり、「そうするとマイナンバーカード本体はもう使えないの?」と疑問を持たれる方もいらっしゃいます。
結論から言うと、スマートフォンでマイナ保険証を利用する場合でも、マイナンバーカードは引き続き利用可能です。
スマホとマイナンバーカードの関係
厚生労働省の案内によると、マイナ保険証は以下の2つの方法で利用できます。
- マイナンバーカード本体を医療機関のカードリーダーにかざして利用
- スマートフォンにマイナ保険証を登録し、スマホをかざして利用
どちらか一方しか選べないわけではなく、両方を併用することができます。
たとえば、普段はスマホを使って受診していても、スマホの電池が切れた場合や故障した場合には、マイナンバーカードをそのまま利用することが可能です。
実務で想定されるケース
事例1:出張先でスマホが故障
営業職のAさんは出張先で急に体調を崩し、病院を受診することになりました。
スマートフォンが故障していたためマイナ保険証アプリが使えませんでしたが、財布に入れていたマイナンバーカードを利用して、スムーズに受付ができました。
事例2:高齢のご両親と同居
介護職のBさんは、同居するご両親の医療機関付き添いの際に、スマートフォンに保険証情報を登録。外出先でカードを忘れてもスマホがあれば安心です。
ただし、定期受診時などは従来通りマイナンバーカードを利用し、状況に応じて使い分けています。
まとめ
- スマホでマイナ保険証を登録しても、マイナンバーカードは引き続き利用可能
- 電池切れやスマホの故障など、不測の事態に備えて両方を利用できるようにしておくと安心
- 事業所としては、従業員からの問い合わせに備えて「どちらも併用できる」旨を周知しておくことが望ましい
参考情報(厚生労働省)
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