労務管理

【2025年度版】被扶養者資格の再確認|企業が必ず押さえるべき実務ポイント

ひらおか社会保険労務士事務所

2025年度も、協会けんぽより各企業へ
「被扶養者資格の再確認」 の案内が届く時期になりました。

今年度は、例年と比べても 変更点が多く、特に注意が必要 です
(対象者の絞り込み、添付書類の簡略化、提出書類の仕様変更など)。

本記事では、協会けんぽ加入の企業に向けて、
実務でそのまま使える流れとチェックポイント をまとめています。

1. 被扶養者資格の再確認とは?

協会けんぽでは毎年、
「被扶養者が今も扶養要件を満たしているか」 を確認するために調査を行っています。

2025年度は特に変更点が多く、
扶養解除の可能性が高い人に対象が絞られたこと が大きな特徴です。


2. 2025年度の主な変更点(実務で重要)

資料(1~3ページ)では、今年度変更点として以下が示されています。

① 対象者が「扶養解除の可能性が高い人」に絞られた

以下に該当する被扶養者のみが対象に印字されます。

  • 年収130万円(※特例あり)に該当する可能性がある
  • 19〜23歳の子(150万円基準)
  • 60歳以上または障害厚生年金相当の障害がある人(180万円基準)

全員が対象ではない 点が大きな変更。

② 被扶養者状況リストが簡略化

  • 「確認区分」が廃止
  • 今年は 対象者のみ印字 される
  • 事業主控え(複写式)が廃止され1枚式に(※コピー保存推奨)

③ 添付書類の簡略化

原則 添付不要
ただし例外として、以下は添付が必要:

  • 一時的な収入変動の証明書
  • 異動届
  • 健康保険証(紙)返却 など

3. 企業に届く書類と提出期限

書類は2025年11月上旬に発送。

(資料3~4ページ)

【届く書類】

  • 被扶養者状況リスト
  • 説明リーフレット
  • 被扶養者調書兼異動届
  • 返信用封筒
  • マイナ保険証チラシ

【提出期限】

2025年12月12日(金)必着


4. 実務に使える「確認の進め方」

協会けんぽの確認手順は、以下の3ステップです。

STEP① 資格重複の確認

以下に該当しないかをチェック:

  • 別の健康保険に加入している
  • 国民健康保険に加入している
  • 就職・独立・開業している など

→ 該当の場合は 扶養解除の手続きが必要


STEP② 同居の確認(続柄によって必須)

資料の図(6ページ)では
同居が必須となる親族かどうか を確認する表が掲載されています。

→ 別居していれば基本的に 扶養にできません

STEP③ 収入の確認

被保険者と同居・別居で要件が異なります。

● 年収基準のポイント

  • 原則:130万円未満
  • 60歳以上または障害者:180万円未満
  • 19〜23歳(子):150万円未満

● 一時的な収入増の特例

人手不足などで一時的に収入が増えた場合は
「一時的な収入変動の証明書」 を提出することで扶養継続できる特例があります。

ただし特例は 連続2回まで

5. 書類の記入と提出方法

■「変更なし」の場合

→ リストの「変更なし」にチェックするだけでOK

■「扶養解除」の場合

以下のいずれかの様式で対応(資料8~9ページ)

  • 被扶養者調書兼異動届(リスト同封様式)
  • 被扶養者異動届(通常手続き用)

提出先と方法は資料9〜10ページの表に記載。

電子申請も推奨されています。

6. 実務に役立つ「よくあるケース3選」


【事例①】大学生の子がアルバイトで年収150万円を超えそう

▶ 扶養から外れる可能性が高い

2025年の基準では
19〜23歳の子 → 150万円未満 が要件。

150万円超の見込みがあれば扶養解除手続きが必要。


【事例②】配偶者のパート収入が年末に急増

▶ 特例(「一時的な収入変動」)で継続できる可能性あり

  • 人手不足によるシフト増
  • 期間限定の残業増

など「一時的な理由」で収入が増えた場合は、
勤務先に証明書を作成してもらうことで、扶養継続できることがあります
(※2年連続まで)。
資料7ページ参照。

【事例③】別居している親を扶養にしている

▶ 別居扶養は「仕送り」が要件

資料6ページの図にあるとおり、
続柄により「同居必須」のパターンがあるため注意。

親の扶養は別居でも可能ですが、
仕送り実績や生活実態が必要です。

7. 労務担当者が特に注意すべきポイントまとめ

  • 今年は 対象者が絞られている(全員提出ではない)
  • 添付書類が原則不要で実務負担が軽減
  • 一時的収入増の特例は 最大2回
  • 提出期限は 2025/12/12(金)
  • リストは 事業主控えがないためコピー保管必須

8. まとめ

被扶養者資格の再確認は、毎年の業務ですが、
扶養解除漏れがそのまま保険料負担や返還請求につながるリスク があります。

2025年度は変更点も多いので、
書類が届いたら早めにリストを確認し、対象者への聞き取りを進めましょう。

必要であれば、ひらおか社会保険労務士事務所でも
確認手順・書類作成・電子申請までサポート可能です。

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