―手数料無料・納付忘れ防止におすすめ―
労働保険の年度更新が近づくと、
経営者の方から次のようなご質問をよくいただきます。
「労働保険料は、毎回納付書で払わないといけませんか?」
「口座振替にできますか?」
結論から申し上げると、
労働保険料は口座振替で納付することが可能です。
しかも、手数料はかかりません。
1.労働保険料は「口座振替納付」が可能です
労働保険料(労災保険料・雇用保険料)は、
金融機関からの口座振替により納付することができます。
口座振替のメリット
- ✅ 納付忘れを防げる
- ✅ 手数料は無料
- ✅ 納付の手間がかからない
- ✅ 経理・事務負担の軽減
特に、
忙しい中小企業の経営者の方には非常におすすめです。
2.口座振替の手続き方法
口座振替を利用するには、
次の書類を提出する必要があります。
提出書類
「労働保険 保険料等口座振替納付書送付(変更)依頼書
兼 口座振替依頼書」
提出先
👉 口座振替を希望する金融機関
※労働局やハローワークではなく、
金融機関への提出となりますのでご注意ください。
3.口座振替の申込期限(重要)
口座振替は、
希望する納期ごとに締切日が決まっています。
🔹 申込期限一覧
| 納付区分 | 申込期限 |
|---|---|
| 全期・第1期 | 前年度の 2月25日 |
| 第2期※ | 8月14日 |
| 第3期※ | 10月11日 |
| 第4期※ | 1月7日 |
※第2期・第3期
→ 延納(分割納付)をしている場合のみ対象
※第4期
→ 単独有期事業のみ対象
👉 期限を過ぎると、その期からの口座振替は利用できません。
4.手続きは「労働保険番号ごとに1回」
口座振替の申込みは、
労働保険番号につき1回のみ行えば足ります。
一度手続きが完了すれば、
- 毎期、自動的に口座振替
- 追加手続き不要
となります。
5.口座振替後の流れ(実務上のポイント)
口座振替を利用すると、
次のような流れで通知が届きます。
- 📮 振替予定日の 約3週間前
→ 口座振替内容のハガキが届く - 📮 振替日の 約3週間後
→ 振替結果のハガキが届く
👉 「本当に引き落とされた?」という不安も防げます。
6.【事例】よくある実務上のトラブル
事例
毎年、納付書で労働保険料を支払っていたA社。
業務多忙の中で、第1期分の納付期限をうっかり失念。
👉 結果、
- 督促
- 延滞金の発生
という事態に。
翌年から口座振替に切り替え、
納付忘れの心配がなくなりました。
7.経営者の方へ|実務アドバイス
- 年度更新後は特に納付忘れが起きやすい
- 口座振替は「早めの申込み」が重要
- 第1期から利用したい場合は、2月25日が締切
口座振替は、
「一度やっておけば毎年ラクになる制度」です。
8.まとめ
- 労働保険料は口座振替で納付可能
- 手数料は無料
- 申込期限を過ぎると利用不可
- 納付忘れ防止に非常に有効
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