労務管理

【経営者向け解説】令和8年度「子ども・子育て支援金」の試算公表|企業実務への影響は?

ひらおか社会保険労務士事務所


はじめに(経営者の方へ)

令和7年12月26日、こども家庭庁より、
令和8年度の「子ども・子育て支援金」の額(試算)が公表されました。

この制度は、
令和8年4月1日から新たに徴収が始まる社会的負担であり、
給与計算・社会保険実務に直接影響します。

「金額は小さいが、実務対応は必要」
それが、経営者・労務担当者にとっての重要ポイントです。

子ども・子育て支援金制度とは?

この制度は、
令和6年通常国会で成立した

「子ども・子育て支援法等の一部を改正する法律(令和6年法律第47号)」

により創設されました。

制度の趣旨

  • 少子化対策に受益を有する
    全世代・全経済主体
  • 子育て世帯を社会全体で支える

👉 新しい「分かち合い・連帯」の仕組みです。


いつから徴収されるのか?

  • 施行日:令和8年4月1日
  • 社会保険料とあわせて徴収
  • 事業主・被保険者の双方に影響

令和8年度 子ども・子育て支援金の試算(ポイント)

① 被用者保険(健康保険など)

  • 平均月額
    👉 被保険者1人当たり 約550円
  • 年収別の目安(月額・本人負担分)
    • 年収200万円:約192円
    • 年収500万円:約480円前後
    • 年収1,000万円:約959円

算出方法(国の考え方)

  • 年収(標準報酬総額)× 支援金率 0.23%
  • 年額 ÷ 12
  • その 1/2が本人負担

② 国民健康保険

  • 平均月額
    👉 1世帯あたり 約300円

③ 後期高齢者医療制度

  • 平均月額
    👉 被保険者1人あたり 約200円

【事例】企業実務で想定される影響

事例①:給与明細を見た従業員からの質問

「社会保険料が増えているのはなぜですか?」

子ども・子育て支援金の新設による増加
➡ 会社として、制度趣旨を説明できる準備が必要


事例②:給与計算・システム対応

  • 令和8年4月分給与から控除開始
  • 給与ソフトの設定変更が必要
  • 社会保険料率変更への対応

事前準備を怠ると計算ミスの原因に


事例③:人件費への影響を懸念する中小企業

  • 従業員数が多いほど影響が積み重なる
  • 賃上げと同時期で負担感が増す

「少額でも積み上がる」点を踏まえた資金計画が重要


経営者が押さえておくべき実務ポイント

① 給与計算・社保実務への影響を把握

  • 令和8年4月スタート
  • 社会保険料の一部として処理

② 従業員への説明準備

  • 会社独自の負担ではない
  • 国の少子化対策制度であることを明確に

③ 就業規則・賃金規程への影響確認

  • 社会保険料控除の表記
  • 明細表示方法の確認

経営者の皆さまへ(まとめ)

  • 子ども・子育て支援金は 新たな社会保険的負担
  • 金額は小さくても、実務対応は必須
  • 従業員対応・給与計算ミス防止が重要

制度を正しく理解し、丁寧に対応することが信頼につながります。


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