人材定着・採用

社員採用の手順と実務ポイント【事例つき】

企業が新しい社員を採用するとき、計画的な手順を踏むことで、ミスマッチを防ぎ、スムーズな入社につなげることができます。
今回は、一般的な採用の流れと実務上の注意点を、事例を交えてご紹介します。

1. 採用の全体の流れ

採用活動は、大きく次のステップで進めるのが基本です。

  1. 募集計画の策定
    ・募集人数・時期・雇用形態・給与条件を明確化
    ・求人媒体や紹介会社の選定
  2. 求人票・募集文の作成
    ・求める人物像を整理して文章に反映
    ・待遇や勤務条件は正確に記載
  3. 募集・応募受付
    ・ハローワーク、求人媒体、自社HPなどで公開
    ・応募者情報を整理し、書類選考へ
  4. 面接・選考
    ・一次面接 → 二次面接(必要に応じて)
    ・給与条件・入社日のすり合わせ
  5. 採用決定・入社準備
    ・内定通知・雇用契約書の締結
    ・社会保険・雇用保険の手続き
    ・就業規則・社内ルールの説明

2. 実務でありがちな注意点

① 募集文の作成は慎重に

求人広告に記載した条件と実際の条件が異なると、トラブルのもとになります。
例えば「残業なし」と記載しておきながら、繁忙期に残業が発生する場合は、あらかじめ明示が必要です。


② 面接時は条件確認を徹底

給与・勤務時間・休日の取り決めを、面接で曖昧にすると後日の誤解につながります。
面接担当者は必ず、就業条件を文書で提示できるようにしておくことが安心です。


③ 入社書類の提出・社会保険手続きは早めに

採用が決まったら、次の手続きが必要です。

  • 雇用契約書の締結
  • マイナンバーの提出・確認
  • 健康保険・厚生年金・雇用保険の資格取得手続き
  • 労働条件通知書の交付

これらの手続きは、入社日までに完了させることが望ましいです。


3. 事例紹介:採用手順を整備したことでトラブル回避

ある小売業の事例です。
以前は採用担当者ごとに手順が異なり、採用後に「条件が違う」と言われて辞退されるケースがありました。

そこで以下の対応を実施しました。

  • 採用手順表の作成(募集~入社までのフローを明文化)
  • 面接時の条件確認書を導入
  • 入社書類の提出期限を明確化

結果、入社後の条件トラブルがゼロになり、採用活動がスムーズになりました。

まとめ

採用手順を整えることは、

  • 社内の混乱防止
  • 応募者とのミスマッチ防止
  • 社会保険手続きの遅れ防止

につながります。

「採用活動の仕組み化」ができれば、少人数の企業でも安心して新しい仲間を迎えられます。

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