労務管理

【実務解説】「令和8年度予算政府案」が閣議決定|一般会計122兆円超が経営に与える影響とは?|ひらおか社会保険労務士事務所

2025年12月26日、政府は「令和8年度予算政府案」を閣議決定しました。
発表元は 財務省 です。

一般会計の総額は
122兆3,092億円(前年度比+7兆114億円)
と、過去最大規模となりました。

「国の予算の話は、自社には関係ない」と思われがちですが、
実はこの内容は、人件費・社会保険・助成金・将来の負担など、
中小企業経営に直結する要素を多く含んでいます。

本記事では、

  • 令和8年度予算政府案のポイント
  • 経営者が押さえておきたい実務的な視点
  • 中小企業で想定される具体的な事例

を、わかりやすく解説します。

令和8年度予算政府案の全体像

一般会計総額は「122兆円超」

  • 一般会計総額:122兆3,092億円
  • 前年度(令和7年度当初予算)比:+7兆114億円
  • 過去最大規模を更新

歳出拡大の主な要因は、次の3点です。

  • 社会保障関係費の増加
  • 防衛費の増加
  • 国債の利払いや償還に充てる国債費の増加

特に注目すべき「社会保障費」の増加

社会保障関係費は約39兆円に

令和8年度予算政府案では、
社会保障関係費が39兆559億円(前年度比+7,621億円)
と、大きく増加しています。

社会保障費とは?

  • 年金
  • 医療
  • 介護
  • 子育て支援 など

👉 企業と従業員が負担する社会保険制度と密接に関係しています。


経営者が実務で意識すべきポイント

① 社会保険料負担は「今後も増える前提」で考える

社会保障費が増え続けているということは、
将来的に、

  • 保険料率の見直し
  • 事業主負担の増加

が検討される可能性が高い、ということです。

実務事例

「ここ数年、毎年のように社会保険料の負担感が増している。
人件費が読みにくく、経営計画が立てづらい。」

👉

  • 役員報酬や賃金設計を
    「額面」だけでなく「社会保険込み」で考える
  • 中長期的な人件費シミュレーションを行う

ことが重要になります。


② 社会保障拡大=企業への直接・間接的影響

社会保障分野の予算が拡大すると、

  • 育児・介護制度の拡充
  • 医療・介護分野での制度改正
  • 企業に求められる対応の増加

が想定されます。

実務事例

育児・介護休業の相談が増えているが、
制度が複雑で現場対応が追いついていない。

👉

  • 就業規則や社内ルールを整理
  • 「知らなかった」「対応できない」を防ぐ体制づくり

が、今後ますます重要になります。


③ 国の予算拡大は「助成金・支援策」にもつながる

歳出が拡大している背景には、

  • 人材確保
  • 賃上げ
  • 生産性向上
  • 子育て・介護支援

といった政策目的があります。

これは、
👉 助成金・補助金という形で企業支援が行われる可能性
があることを意味します。

実務事例

「助成金は大企業向けだと思っていたが、
実は中小企業でも活用できる制度があった。」

👉

  • 国の予算の方向性を知る
  • 自社が使える支援策を早めに把握する

ことで、経営の選択肢が広がります。


「防衛費」「国債費」の増加も無関係ではない

  • 国債費の増加=将来世代への負担増
  • 財政健全化の議論が進めば
    👉 将来的な増税・社会保険負担増の議論につながる可能性

短期的な視点だけでなく、
中長期の経営環境を読む材料としても、
今回の予算政府案は重要です。


経営者が今、意識しておきたい行動ポイント

  • 人件費・社会保険料を含めた中期計画の見直し
  • 育児・介護など社会保障制度に対応できる就業規則整備
  • 助成金・支援策を前提とした経営判断
  • 「制度が決まってから対応」ではなく
    「方向性を見て準備」する姿勢

まとめ|「国の予算」は経営のヒントが詰まっています

令和8年度予算政府案は、単なる数字の話ではありません。

  • 社会保険負担の将来像
  • 人件費の考え方
  • 助成金・支援策の方向性

など、中小企業経営に直結するヒントが数多く含まれています。

「知らなかった」では済まされない時代だからこそ、
制度の動きを経営に活かす視点
が重要です。


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「制度をどう経営判断に落とし込むか」を重視し、
中小企業経営者に寄り添った実務支援を行っています。

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