労務管理

【ストレスチェックのやり方が分からない会社へ】厚生労働省の無料プログラムで実施する方法を社労士がわかりやすく解説/ひらおか社会保険労務士事務所

「ストレスチェックを実施したいけれど、何から始めればいい?」

「厚生労働省の無料プログラムがあるらしいけど、使い方が分からない」

「担当者になったものの、設定方法が難しそう……」

そんな経営者・人事労務担当者の方へ。

厚生労働省では、ストレスチェックを実施するための「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」を提供しています。

さらに、初めて利用する方向けに、

「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム~初心者向け簡単マニュアル~」

も公開されています。

「ストレスチェックを自社で実施したいけれど、やり方が分からない」という会社にとって、非常に便利なツールです。

今回は、初めてストレスチェックを担当する方にも分かるように、導入の流れと注意したいポイントを解説します。

そもそも「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」とは?

厚生労働省が提供している、ストレスチェックを実施するためのプログラムです。

今回公開されている初心者向けマニュアルでは、

  1. プログラムのダウンロード
  2. 実施者用管理ツールの利用
  3. パスワードの設定
  4. 環境設定
  5. 実施管理
  6. 職場情報
  7. 受検者情報

という順番で設定方法が説明されています。

つまり、

「初めて担当するので、何から設定すればいいのか分からない」

という方でも、手順に沿って準備を進められるようになっています。


STEP1 まずはプログラムをダウンロード

最初に、厚生労働省の公式サイトからプログラムをダウンロードします。

▼ 厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム

厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム「実施手順・ダウンロード」

検索サイトから探す場合は、広告等が上部に表示されることもあるため、厚生労働省の公式ダウンロードサイトであることを確認して利用しましょう。

また、社内のPC環境等によってEXE形式を利用できない場合には、ZIP形式のファイルも用意されています。


STEP2 利用するパソコンの環境を確認

プログラムをダウンロードする前に、使用するパソコンの環境も確認しておきましょう。

初心者向けマニュアルでは、動作確認済みOSとして、

  • Windows 10 日本語版
  • Windows 11 日本語版

が示されています。

また、画面解像度や必要なコンポーネントなどの条件もあります。

特に注意したいのが、Windowsのカレンダー設定です。

実施者用管理ツール・受検者回答用アプリともに、マニュアルでは西暦設定のPCを使用するよう案内されています。

「ダウンロードしたけれど動かない」ということにならないよう、最初にPC環境を確認しておきましょう。


STEP3 「実施者用管理ツール」を起動

プログラムをインストールすると、ストレスチェックを管理するためのツールなどが用意されています。

主に、

  • データ取込用のサンプルデータ
  • 実施者用管理ツール
  • 受検者回答用アプリ
  • 職場結果閲覧用アプリ

などがあります。

ストレスチェックの各種設定については、**「実施者用管理ツール」**を使って進めます。

初回起動時にはWindowsの警告画面が表示されたり、必要なコンポーネントのインストールを求められたりする場合があります。

「エラーが出た!」

と慌てて閉じる前に、マニュアルを確認しながら進めましょう。


STEP4 初期パスワードを変更

実施者用管理ツールを起動したら、パスワード設定を行います。

ここは非常に重要です。

ストレスチェックでは、従業員の健康に関する非常に重要な情報を取り扱います。

そのため、

「とりあえず初期設定のままでいいか」

ではなく、適切な情報管理を意識して運用する必要があります。

マニュアルでも、初期パスワードのままでは実施者用管理ツールの機能を使用できず、任意のパスワードへ変更するよう案内されています。

ログイン用パスワードだけでなく、結果帳票を出力する際のファイル用パスワードについても設定します。

設定したパスワードを紛失するとファイルを開けなくなる可能性がありますので、管理方法についても事前に決めておきましょう。


STEP5 環境設定を行う

パスワードの設定が終わったら、環境設定に進みます。

たとえば、

  • ストレスチェック結果帳票の出力先
  • 受検者回答用アプリの設定
  • 受検者情報の必須項目
  • 再受検に関する設定
  • 回答形式

などを確認します。

ここで注意したいのが、設定後に変更できない項目があることです。

「よく分からないから、とりあえず保存」

ではなく、実際にどのような方法でストレスチェックを実施するのかを整理してから設定することをおすすめします。


STEP6 実施回・職場情報・受検者情報を登録

基本設定が終わったら、実際のストレスチェック実施に向けた情報を登録していきます。

たとえば、

「誰に受検してもらうのか」

「どの部署・職場に所属しているのか」

「今回のストレスチェックをどのように管理するのか」

といった情報です。

ここまで設定して、ようやく実際のストレスチェック実施に近づいてきます。


ただし「プログラムを使える=ストレスチェックを適切に実施できる」ではありません

ここが、会社として特に注意したいポイントです。

厚生労働省のプログラムは非常に便利です。

しかし、

プログラムをインストールして従業員に回答してもらえば、それだけでストレスチェック対応が終わるわけではありません。

ストレスチェックを実施する際には、

  • 実施体制をどうするか
  • 誰を実施者・実施事務従事者とするか
  • 対象者をどうするか
  • 個人情報をどのように管理するか
  • 結果を誰が取り扱うのか
  • 高ストレス者への対応をどうするか
  • 面接指導につなげる場合の流れ
  • 集団分析を職場環境改善にどう活用するか

など、会社として決めておくべきことがあります。

ソフトの操作方法だけではなく、実際の運用方法まで考えることが大切です。


特に注意!ストレスチェック結果を会社が勝手に見てはいけません

ストレスチェックでは、非常にセンシティブな情報を取り扱います。

経営者や人事担当者としては、

「従業員の結果を会社でも確認したい」

と思うことがあるかもしれません。

しかし、ストレスチェックの結果については、適切な取扱いが必要です。

「会社で実施するものだから、人事担当者なら自由に結果を見てもいい」

というものではありません。

だからこそ、

誰がどの情報を取り扱うのか

を実施前にきちんと整理しておくことが重要です。


ストレスチェックは「実施して終わり」にしない

ストレスチェックというと、

「法律で必要だから年1回やる」

というイメージを持たれがちです。

しかし、本当に大切なのはその先です。

ストレスチェックは、従業員一人ひとりが自分のストレス状態に気づくきっかけになるだけでなく、職場全体の状況を考えるきっかけにもなります。

たとえば、

「特定の部署だけ負担が大きくなっていないか」

「上司と部下のコミュニケーションに問題はないか」

「仕事量に偏りはないか」

「相談しづらい職場になっていないか」

といったことを考える材料にもなります。

ストレスチェックを「義務だからやるもの」から「より良い職場をつくるための仕組み」へ。

この視点が非常に大切です。


「従業員が辞める前」に職場環境を見直しませんか?

会社からすると、

「突然、退職すると言われた」

と感じることがあります。

しかし従業員側では、その前から、

「仕事がしんどい」

「上司に相談できない」

「職場に居づらい」

「このまま働き続けるのは難しい」

と悩んでいることもあります。

退職してから対策するのではなく、

従業員が健康で元気に働ける職場を、日頃からつくっていく。

ストレスチェックは、そのための一つのきっかけになります。


シェアマインド社労士事務所では「実施して終わり」にしない職場づくりをサポートします

シェアマインド社労士事務所では、

「ストレスチェックをやりたいけれど、何から始めればいいのか分からない」

という企業様からのご相談を承っています。

単に制度を導入するだけではなく、

  • ストレスチェック実施に向けた労務管理の整理
  • 社内体制づくり
  • 就業規則・社内規程の確認
  • ハラスメント対策
  • 管理職・従業員向け研修
  • 職場のコミュニケーション改善
  • 従業員が相談しやすい職場づくり

など、「人が健康で元気に働き続けられる職場づくり」という視点からサポートいたします。

こんな会社様は、一度ご相談ください

  • ストレスチェックを初めて実施する
  • 担当者になったが、何から始めればいいか分からない
  • 厚生労働省版プログラムの使い方が分からない
  • ストレスチェックの実施体制について相談したい
  • 個人情報の取扱いが心配
  • メンタルヘルス対策を進めたい
  • 従業員の離職や休職を減らしたい
  • 管理職向けの研修を実施したい
  • 職場環境を改善したい

一つでも当てはまる場合は、「とりあえず実施する」前に、一度会社の体制を確認してみませんか?


ストレスチェックについて、まずは無料でご相談ください

「ストレスチェックを初めて実施するけど、これで合っている?」

「厚生労働省の無料プログラムを使いたいけど、設定が分からない」

「ストレスチェックだけでなく、メンタルヘルス対策も相談したい」

そんな段階からでも大丈夫です。

初回30分の労務相談は無料です。

まだ正式に依頼するか決めていない段階でも構いません。

現在の状況をお伺いし、会社として何を準備すればよいのか、一緒に整理していきます。

▼ ストレスチェックについて無料相談する

無料相談・お問い合わせフォーム

お問い合わせの際に、**「ストレスチェックについて相談したい」**とご記載いただければスムーズです。

ストレスチェックを「実施して終わり」にしない。

従業員が健康で元気に、笑顔で働ける職場づくりを、シェアマインド社労士事務所がサポートいたします。


参考・ダウンロード

厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム「実施手順」