労務管理

【要注意】内定取消しは簡単にできない!違法リスクと正しい対応を社労士が解説|ひらおか社会保険労務士事務所

「内定を出したけど、このまま採用して大丈夫か…」
「業績悪化で内定を取り消したい…」

こうしたご相談は少なくありません。

しかし結論から言うと、
👉 内定取消しは“解雇”と同じ扱いです。

安易に行うと、違法・損害賠償・炎上リスクにつながります。

本記事では、経営者が絶対に押さえるべきポイントを実務ベースで解説します。

■ 内定の正体は「労働契約」

まず重要なのはここです。

内定とは単なる約束ではなく、

👉 「始期付解約権留保付労働契約」

とされています。

つまり、

  • すでに労働契約は成立している
  • 入社日(始期)だけが後ろにある状態

👉 契約を一方的に取り消す=解雇

です。


■ 内定取消しが認められる条件

内定取消しは、以下を満たさないと無効になります。

▶ 重要な判断基準

① 内定時に知ることができなかった事情
② 客観的に合理的であること
③ 社会通念上相当であること

👉 このハードルは非常に高いです


■ 認められやすい内定取消事由

実務上、認められやすいのは以下です。

  • 経歴詐称(重大な虚偽)
  • 必須資格の未取得
  • 就労できない健康状態
  • 重大な信用失墜行為

👉 ポイントは
「採用の前提が崩れたかどうか」


■ 【事例①】内定取消しが有効とされたケース

ケース

中途採用者の経歴詐称

  • 実務経験ありと申告 → 実際はなし

👉 結果:内定取消し有効

理由:

  • 採用判断の前提が崩れている

■ 【事例②】内定取消しが無効になったケース

ケース

業績悪化を理由に取消し

  • 売上は減少しているが人員削減までは不要

👉 結果:内定取消し無効

理由:

  • 合理性・相当性が不足

■ 【事例③】病気を理由に取消し → NG

ケース

内定者が病気であることが判明

  • 業務に支障なし

👉 結果:内定取消し無効

👉 差別的取扱いと判断される可能性


■ 見落としがちな重大リスク

① バックペイ(賃金支払い)

違法と判断された場合

👉 働いていなくても賃金支払い義務


② レピュテーションリスク

  • SNS炎上
  • 採用活動への悪影響
  • 企業ブランド低下

👉 近年はこれが最も大きいです


③ 損害賠償

内々定でも

👉 「期待権侵害」で慰謝料発生の可能性あり


■ 実務で絶対にやるべき対策

✔ 内定通知時に必ずやる

  • 内定取消事由の明示
  • 労働条件の明示

✔ 契約書・通知書の整備

👉 労働基準法第15条に基づく明示義務


✔ 内定期間中の対応

  • 研修は強制NG(原則)
  • 合意を取ることが重要

✔ 取消し前の対応(超重要)

いきなり取消しはNGです

👉 推奨フロー

  1. 事実確認
  2. 本人ヒアリング
  3. 改善可能性の検討
  4. 合意解約の検討

■ 合意解約という選択肢

リスクを抑える方法として

👉 双方合意での内定取消し

があります

ただし:

  • 十分な説明
  • 金銭的補償(解決金)

👉 これがないと無効になる可能性あり


■ 内定辞退との違い

内定者は原則として

👉 自由に辞退可能(民法上)

ただし:

  • 直前辞退でも原則OK
  • 損害賠償はほぼ認められない

👉 企業側より圧倒的に自由度が高いです


■ まとめ

内定取消しは

👉 「解雇と同じ」極めて重い判断

です。

安易に行うと

  • 無効
  • 賃金支払い
  • 炎上

につながります。

👉 ポイントは

✔ 採用前提が崩れているか
✔ 合理性・相当性があるか
✔ 慎重な手続き


■ よくあるご相談

  • 内定取消しできるか判断してほしい
  • トラブルになりそうで不安
  • 内定通知書の作り方を知りたい

👉 非常に増えています


■ 無料相談はこちら

「このケース大丈夫?」という段階でOKです。
早めの判断がリスク回避につながります。

👉 初回無料で専門家に相談する